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アテブリってなんのことでしょうか?
アテブリとは?
音楽番組を見ていて、「今、音と動きが合ってなかった?」と思ったことはありませんか?
それがアテブリ。
バンドなどでミュージシャンが音に合わせて演奏したフリをすることです。
ボーカルならクチパク。
クチパクの方がおそらく皆さん聞き慣れているのではないでしょうか。
アテブリの使用例
- 一曲目以外は、アテブリでいくそうです。
- 本日は全出演アーティストにアテブリで了承頂いてます。
アテブリやクチパクの現状
一時期アーティストやバンドのボーカルがクチパクをしていることが問題になっていた時期があり、最近は歌のクチパク自体はだいぶ減ってきているようです。
ですが、演奏の方はどうかというと、まだまだアテブリが多いのが実情…みたいです。
なぜアテブリをするの?
- トラブル防止
- 費用の削減
- 音楽性
音楽番組って、生放送が多いですよね。
限られた放送時間の中で、様々なアーティストが数分で1~2曲だけ披露するパターンがほとんどですが、アーティストによって使う楽器や人数が違うので、もし生演奏になると曲と曲の間の準備に相当な時間がかかってしまいます。
もし途中でギターの弦が切れたり、アンプの音がでなくなったりしたときは予備の機材が必要になりますし、生放送だと1組あたりの持ち時間がかなり短いので演奏のやり直しもほぼほぼ難しいでしょう。
そういった準備時間の削減やトラブル防止のためにやむを得ずアテブリをする番組が多くあります。
生演奏をそのままテレビに流すと音がどうしても鮮明には聞こえないため、マイクやケーブルなど別の機材を用意しなければならないですし、音を混ぜたり調節したりする専門のスタッフも必要になってきます。
こういった機材の費用やスタッフの人件費もアテブリなら削減できるわけです。
昔はアテブリを隠すアーティストがほとんどでしたが、最近ではゴールデンボンバーなどアテブリを公言するアーティストが出てきましたね。