- 初級
- 隠語
おひねりって何のことでしょうか?
おひねりとは?
舞台やショーが終わった際に、楽しんだ謝礼として観客よりティッシュなど紙に包まれて投げられるお金のことです。
良かった演技に対しての古典的なチップ、心付け、祝儀と言い換えると少し分かりやすくなるでしょうか。
おひねりの語源
その昔、舞台が終わった際に役者に対してご祝儀としてお金を投げたのが始まりのいわゆる投げ銭ですが、銭をそのまま裸で投げるのではなく、紙に包んでひとひねりして投げたので「おひねり」と呼ばれるようになりました。
小銭を投げてみると分かるのですが、そのままですとなかなか投げにくいものです。
これを紙に包むことで遠くまで飛ばすことが出来ますし、コントロールもしやすくなります。
また、複数の小銭を一緒に包むことも出来ます。
さらに高額な紙幣を投げたい場合は、紙幣の中に小石を入れ、それをひねって包んで投げることになり、大変喜ばれるでしょう。
ちなみに余談ですが…折り紙くらいの大きさの紙が包みやすく、色もカラフルで目立って可愛いようですよ!
おひねりの使用例
- 先日の舞台でおひねり頂いちゃいました!
- チップを頂くことは今までにもあったけど、こんな古典的なおひねりを頂戴したのは初めてです。
おひねりは日本だけの文化
日本では、「おひねり」に代表されるようにチップは紙で包むというのがしきたりになっています。
他には「お祝儀」や「お年玉」、「お月謝」などなど。
全てにおいて現金を裸で渡す人は滅多にいないですし、裸のまま渡すのはちょっと…という日本の文化です。
考えてみれば確かに私自身お友達相手でも、お金を渡すときや返すとき、必ず小さい封筒に入れて渡してました。
日本の文化だとか風習だとか意識せずに何気なくやっていましたが、これは日本の話であって、海外ではチップは裸で渡すのが当たり前のようなのです。
海外で小銭を紙で包んでいたら、ゴミと間違われてしまうそうなのでご注意ください。
大道芸でもおひねり?
皆さんご存知の通り、大道芸にもおひねりはつきものですね。
とは言え、この場合は通常「投げ銭」という言い方をします。
大道芸人の前に箱や袋や帽子が置いてあり、最後に楽しめたらその中に投げ銭をします。
終わり頃になると、「まだまだ帰らないでね~」とか「皆様のお気持ちを!」とか言いながら、投げ銭の依頼をしている大道芸人もよく見かけますね。
この場合は紙に包まず、裸の小銭か、大盤振る舞いなお客様だと紙幣を投げ入れます。
大道芸は世界中で行われていて、観客の投げ銭は当たり前のように行われているようです。
しかし、イベントパートナーから派遣させていただく大道芸に関しては、パフォーマンスショーという位置づけで考えており、ショーの出演料としてお客様から代金を頂いており、パフォーマーにもきちんと出演料と交通費をお支払いしております。
不透明な金銭のやりとりはトラブルの種となりますので、当日パフォーマーが投げ銭を要求することは一切ありませんし、原則受け付けておりません。