開催日
2012年3月13日
開催場所
愛知県安城市
パフォーマー
お問い合わせ内容
愛知県安城市の老人ホームからレクリエーション活動の一環として伝統芸能である太神楽の演者を呼びたいというお問い合わせがありました。認知症を患う利用者さんもいるそうで、昔を懐かしむ効果も期待しているとのことでした。
太神楽演者の紹介
この日は2名の演者を派遣しました。平安時代に生まれたとされる太神楽を平成の現代にも伝え続けている演者達で、東京を拠点に活動しています。今回のような老人ホームをはじめ日本全国各地のイベントに多数出演。海外での公演もあるなど日本が誇る伝統文化である太神楽を多くの方に楽しんでもらっています。
会場の様子
周りは田んぼに囲まれている静かでとても長閑な場所に老人ホームはありました。3階建ての施設で、認知症などの利用者さんの症状によってフロアが別れておりました。太神楽公演は2階と3階にある各フロアの中心となるデイルームにてそれぞれ実施。ステージはなく、5m×3mほどのスペースを確保していただき、利用者さんに囲んでもらう形で行いました。
太神楽公演の様子
2階と3階の各フロアにて30分ずつ実施しました。スタッフさんが利用者さんをデイルームに誘導してくださり、2回の公演で100名以上の方達にご覧いただきました。
各回とも最初に太神楽の代表的な演目で一つである獅子舞を披露しました。おめでたいとされる獅子舞に利用者さんも手拍子で応えてくれる方もいるなど順調な出だしとなりました。そこからはトークを挟みつつ、こちらも太神楽の代表的演目である「傘回し」や太鼓の撥を使った「曲撥」、茶碗を長竿の上乗せ、細いひもでバランスをとる「水雲井の曲」といった曲芸披露。また、右の写真のように若い男性のスタッフさんにも傘回しにチャレンジしてもらいました。(紙風船を使ってですが)見事に成功させると、利用者のみなさんから温かい拍手が上がっていました。
フロアはほぼ同じ造りで、2階、3階とご覧いただく利用者さんはそれぞれ違いましたので、構成はほぼ同じでしたが、そのどちらの公演もみなさんに楽しんでいただけたと思います。
総評
老人ホームのスタッフさんからは「普段はあまり表情の変わらない利用者さんが太神楽を見て笑顔を浮かべてくれました!お呼びしてよかった!」とおっしゃっていただけました。「昔を懐かしむ効果も期待している」とのことで実施された太神楽公演ですが、そのご期待にはお応えすることができたのではないかと思います。